願いが叶う旅と本とグルメの開運ブログ(開運の神社飯)

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開運本17「祈りのカルテ」

実は医療ドラマはほとんど見ないし、医療小説もほぼ読まない。病院の雰囲気や独特の匂いが好きでないからだと思う。たまたま本屋で手にした知念実希人の「祈りのカルテ」が面白かった。著者は東京慈恵会医科大学を卒業した現役の医師だからこそ、実体験に基づいた医療現場の描写はリアルで、説得力があった。研修医一年目の諏訪野良太は母校の医科大学で初期臨床研修に励んでいる。2年間でいろいろな科を数ヶ月ごとに回り、自分の進む科を決めるシステムだ。諏訪野は研修先の科で、定期的に睡眠薬を多量服薬する女性、胃癌の内視鏡手術を拒絶する老人、心臓移植を待つ傲慢な女優など一癖も二癖もある患者と対峙する。患者の気持ちに寄り添う優しさや繊細さを持つ諏訪野は、患者の抱えた特殊な事情を見抜く。諏訪野が2年間の研修生活を終え、一生の職場として選んだ科は?  

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