栃木県那須の旅2日目。「殺生石(せっしょうせき)」というおどろおどろしい名前のスポットに行きました。美しい女性に化けて、悪行を重ね、最後は陰陽師に退治された狐。そんな「九尾の狐」は姿を石に変え、猛毒で、多くの村人の命を奪い続けてきたという伝説があります。「殺生石」の付近はは硫化水素ガスや亜硫酸ガスが発生し、有毒なガスがたまりやすいそうです。そのため、「九尾の狐」が眠る場所といわれた殺生石は「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う、殺生の石」と言われてきました。今でもネズミなどの死体が見つかるそうです。
冷たい雨が異様な光景をさらに際立たせていました。
殺生石に向かう前には、千体地蔵群があります。
人々の祈り、思いの風景がありました。
ランチは「五色庵」というお蕎麦屋さんで、温かい鴨のつけ汁手打ち蕎麦。寒かったので、体が温まります。追加した天ぷらは絶品で、塩と相性がバツグンです。
ランチの後、那須高原ビールの工場を見学。2016年ワールドビアカップ金賞を受賞したナインテイルドフォックスを試飲しました。「九尾の狐」にちなんだ地ビールで、アルコール度が高く、個性的な味わいで、美味しかったです。
那須ロイヤルスタウトは香ばしさと苦味が特徴の黒ビールで、栄養価も高いとか。
イングリッシュエールはイギリスを代表するビールで、フールティーな香りで、飲みやすいです。
那須高原ビールの社長さんのこだわりと地域愛を感じるビールは飲む芸術作品だと感じました。