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開運本14「私という運命について」

会社の先輩に勧められて読んだ白石一文の「私という運命について」。
面白かった。大手情報機器メーカーに勤める29歳の亜紀は、職場の後輩、亜理沙がかつて亜紀の恋人だった康と結婚することになり、結婚式の招待状を受け取る。康は亜紀と同じ会社に勤めており、今やインターネット事業部門のエースに成長していた。愛理沙は亜紀に結婚式に出て欲しいというが、久しぶりに亜紀を呼び出した康は式に出ないでほしいと頼む。亜紀は一度会ったきりの康の母、佐智子から受け取った手紙を読み返す。手紙は読みかけのままだった。33歳の時、福岡市に転勤となった亜紀は年下の工業デザイナーの純平と付き合うが、ある事件で、恋人の本性に気づき、きっぱりと別れる。37歳の時、広報担当になった亜紀は香港に赴任中の康への社内報のインタビューで出張し、再会する。康は亜理沙と離婚していた。久しぶりの邂逅で真に愛すべき男は康だと気づいた亜紀は康と結婚する。実家の酒蔵を手伝うことになった康について、新潟県長岡に居を移すことに。しかし、赤ん坊を身ごもった亜紀に試練が襲う。一人の女性の波瀾万丈の約10年を描き、運命、生と死、家族、愛など人生について考えさせられる長編力作。ストーリー展開や伏線の張り方が巧みで、小説の世界観にどっぷり引き込まれた。 

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