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開運本13「豊田章男」

日本企業の経営に関する著作が多いジャーナリストの片山修が書いた「豊田章男」という、どストレートなタイトルの本を読んだ。
豊田章男が社長就任すると聞いた時、二世にトヨタという日本のトップ企業を率いるリーダーシップや胆力があるのかと懐疑的な思いもあった。トヨタに勤める私の知人もそう感じたという。しかし、それは杞憂で、自動車産業の100年に一度の大変革期に誰よりも危機感を抱き、モビリティカンパニーへの脱皮を声高に唱えた。グリーン社会へ向かう世界的な潮流の中、ガソリン車からEVへの移行、自動運転、移動手段を包括的にとらえるMaaS(マース:Mobility as a service)という新たな価値観など、自動車産業を取り巻く環境は変数が多く、将来像は未知数だ。
豊田章男は「トヨタをモビリティカンパニーにフルモデルチェンジする」とゲームチェンジに果敢に挑む。緩く、重く、遅い組織の変革にも余念がない。副社長を廃し、執行役員を並べ、フラットな体制で、組織を大胆に変える。ポスト豊田章夫を見据えた人事改革かもしれない。
メディアに勤める一人としては、トヨタが2019年に立ち上げたトヨタイムズというオウンドメディアは恐れ入る。俳優の香川照之が豊田社長をインタビューするCMで、社長が出過ぎだろうと批判する人も多い。しかし、将来が見通せない危機の時代こそ、リーダーが前面に出て明確なメッセージを果敢に打ち出し、結果に対してきっちり責任を取ることが大事だと思う。 f:id:daikaiun777:20210213214856j:image