昨日、友人が店主を務める老舗の日本料理店「らんまん」(東京・中野区)を訪れました。
予約の時間より早めに行き、北野神社と新井山梅照院(新井薬師)を参拝しました。
北野神社は菅原道真公を祀っています。境内には「撫で牛」が置かれており、自分の具合の悪い箇所と同じ牛の部分を撫でると悪いところが牛に移って病気が治るといわれています。また、「撫で牛」は病気平癒だけでなく、所願成就にも効くそうです。菅原道真公を祭神とする神社では牛の像が置かれていることが多く、牛は天神様の「おつかい」と見なされています。
(撫で牛の写真は友人Fさん提供)
新井薬師は鎌倉末期、行春という僧が新井の里を訪れ、真言密教の修行をするため草庵を結びました。草庵は徳川初期頃になると廃寺同然でしたが、庭の梅の古木が夜ごとに光る不思議な現象が起こり、梅の木から薬師如来が現れました。薬師如来は「目の薬師」「子育て薬師」として篤く信仰されてきました。
神社仏閣巡りの後、汗だくになりながら目的地の「らんまん」へ。天然ものの魚だけを提供するこだわりのお店です。お店自慢のお造りは真ん中の木の葉造りの鰯を中心に鯖、いなだ、あいなめ、こち、真鯛。新鮮で抜群の美味さです。お店のお奨めで、わさびを刺身にちょこんと載せていただきました。
かますの焼き物も塩加減、焼き加減が絶妙で、旨味がぎゅっと凝縮されていました。
メイン料理は穴子の白焼き。先程まで生きていた新鮮な穴子をさばき、絶妙な焼き加減で、焼き目も美しく、穴子の旨みを存分に堪能できました。文句なしに人生で最高の穴子でした。